2013年1月2日水曜日

アベノミックスって大丈夫なのか?


デフレ脱却のために大幅な金融緩和とか、2%のインフレターゲットとか、原発新設容認とか、ちょっと思い切った感がある安部新内閣の経済政策。
民主党 野田内閣が選挙で民意を問うと言って行った衆院選では、選挙制度の問題から投票支持率を上回る議席を獲得した自民党が、国民の信を得たと言って推し進めるには厳しい政策かもしれない。
一方で、これまでの政策では現状を変えられないということもある。

今の日本の問題点を思いつくまま挙げれば
1.原発・エネルギー問題
2.為替レートと貿易問題
3.国内産業の保護と若者の雇用・社会保障の問題
4.領土・外交問題
というところだろうか。
それぞれがルービック・キューブのように絡み合って、とても難しい舵取りが求められている。

安部内閣としては、外交的には強硬と見られているし、円高・株価対策として先に挙げた政策を打ち出し今のところは功を奏している。原発は、新設容認だって。

エネルギー問題は、国民生活と産業の基盤だ。
しかし、火山列島である日本で、原発を作ることの怖さはこの人たちの頭の中にないのかな?
それ以前の生存の問題だぜ?
脱原発は人間なら当たり前なはず。
脱原発に向けた新しい技術開発振興による産業の活性化…くらい言えないのかなぁ。

本当に政治主導でインフレ・ターゲットを設定して物価上昇を誘導するとすれば、それに対する所得アップの施策をどう考えているのかがセットとなる。
賃金は企業の経営状態によるし、方針の問題でもあるから政府が介入すべき問題ではないというのは、多分みんなが合意できることだと思う。
じゃ、どうすんだよ。
消費税や厚生年金も上がって、賃金生活者は節約しろと?
景気をよくするんじゃなかったのか?
ってお話。
さらに、デフレは悪って言ってるけど、本当にそうなのか。
額面と実体を見誤ってはいないかという検証は必要。
財やサービスの価格が下がれば、賃金の上昇はなくても、経済面では豊かになっていると言えるだろうということ。
株価だって一緒。
円高になっているから、円建ての株価が下がったって海外通貨で取り引きしている人たちにとってみりゃ下がっているわけじゃない。
経済はグローバル化してるんだから、そういう視点がなきゃ嘘。一回ドル建で計算してみたらどうか。日本の価値が下がっているかどうかを。
株価が低迷すると企業の資金調達がって言うけど、通貨の価値が上がっているんだから額面で見るのは間違っているし、じゃあ、エクイティ・ファイナンスで資金調達する比率ってどれくらいあるのよ?って言うと、どうなんだろうね。通常は間接金融で調達してるんじゃない?
なら、低金利の今は全然余裕じゃないか。
にも関わらず、企業が業績不振ってのは、求められているサービスが出来ていないだけであって、経営者が不振の原因を外に押しつけているだけだろって見方だって出来る。
経団連や同友会のトップの談話って、国の事なんて微塵も考えてなくて、今自分の会社がどうしてほしいのかって事しかない。自分の会社・社員を将来どうするのかってヴィジョンが感じられない。現場の課長クラスの話しか出来てなくないか?って思うんだけど、みんなはどう感じるだろう。
デフレで低金利って、実は過去の変動金利の債務利払いが楽になっているわけで、敢えてインフレ→高金利へ誘導するメリットは何だろうって事も考えなきゃいけない。

まあ、そんな経営者だから、責任は負いたくないわけで、若年層の雇用は、したくない。採るなら即戦力って都合のいいことも言う。
アルバイトを経験した即戦力っているかもしれないけど、そういう人たちのスキルって、多分会社の運営には役立つけど発展に結びつけるのはどうかと思う。
それはそれで必要として、人材の横のつながり・・・例えば大学時代の友人が他社にいるとか、入社同期でつながりが出来るとかは無いわけで、常に意識して情報を集める・ネットワークを作るって人だけが評価される。
つまり、情報の間口が狭くなるってこと。
そういう意味では、今の企業は自ら情報収集を放棄している。だから競争力があるサービスが出来ないって循環に入っているんじゃないか。
これは、政策論とか関係ない事だけどね。

新規雇用はリスクと考える経営者が多く、また、それはそうかもしれないけど、リスクのない経営というのも無いわけで、将来のヴィジョン社会の在り方、現在のリスクの取り方を、会社は株価ばかりを見るのではなく、社会の公器という側面から考えて見てほしい。
それには、当然社会保障を含めた政治の方向性が明らかにされるべきだ。

領土・外交問題は、主張するべきところは、明確に主張するべき。
何につけても、日本にとっての真実を世界に訴えてゆくべき。
真実は国によって異なる事もあるが、南京大虐殺や従軍慰安婦問題は事実を究明するために公に議論すればいいのではないだろうか。

いずれ、一つ一つ解決なんて事を言っていたら解決できない問題ばかりで、相対的にどこまで許容範囲かという議論の中で決めていくべきだ。
アベノミクスといわれるものが、その叩き台になるわけで、ぼくらはきちんと問題点を把握して、その行方を注視しなければならない。