2011年9月26日月曜日

現在進行中の経済危機に思う2

2ー1.経済危機の原因~ヨーロッパの場合
現在、ヨーロッパで起こっている経済危機は、通貨統合の失敗の影響が大きいと思う。
経済のレベル(求めることが出きる現実)が異なる国が、同一の通貨を使用することにより同一の経済圏となった。一方で、各国の労働の対価が異なるし、産業の持つ体力も違う。それなのに独自の通貨政策ができないう現実にぶちあたった果ての現象だと思う。
例えば、以前ならばこちらの小麦は10フラン、同じ小麦が8マルクで、通貨レートをかませて、関税がかかって・・・とやっていたものが、こちらの小麦は10ユーロ、あちらの小麦は8ユーロって、ストレートになった。
本来、同一通貨による同一経済圏を目指すなら、政治も国という単位に囚われるべきではないが、国や政府という単位が残っているため、そうはならない。
ギリシャ国債のデフォルト危機も、ドイツは自分で努力しろって言ってるけど、市場は共通、経済対策は独自ってのは無理があるよね。
通貨は同じユーロだから、ギリシャにデフォルトされたら通貨の信用が落ちて・・・ああ、でもドイツはユーロが下落すれば輸出産業が潤うのか、みたいに思えるけど。
じゃあ、ギリシャ国債をデフォルトさせてみよう。
すると、ユーロ圏の国の資金調達コストが上がり、経済規模より国債発行残高が多い国なんかは次々と利払いが苦しくなる。
それが、スペイン、ポルトガル、イタリアあたり。
じゃあ、そいつらもデフォルトだ・・・ってやっていくと、ユーロ通貨、全く信用できないじゃんって事で、ユーロの資金調達コストがどんどん高くなる。ユーロ建取り引きは行われなくなって、通貨としての存在価値がなくなるということ。
結局、他の国はギリシャを救済しなければならない。
話に聞くと、ドイツ人と比べて本当に働かないらしいねギリシャ人。
働かないで破綻しかかっている人間を、一生懸命に働いている人間が救済しなければならないってのも切ない。
じゃあ、なんでユーロだったのかと言えば、経済圏を統合して、みんなで豊になろうって事だった。
でも、みんなで豊にってのは、地域性や国民性、価値観もあるし、なかなか難しかったねって事。
そういうのを見越してか、国民性のせいか、分からないけど、イギリスとスイスは参加してないし。
イギリスの経済危機は、これとは別にある今の経済システムとビミョ~な政策目標の結果だと思うから別に述べる。

2ー2.経済危機の原因~アメリカの場合
アメリカは結局、中途半端に戦争にのめり込みすぎたんだと思う。
景気が悪くなったら戦争をしろみたいな風潮が第二次世界大戦くらいまであった感じだけど、それはそれで道義的にはともかく確かに内需の拡大と雇用の創出になる。
だけど、それ以降のアメリカの戦争は勝ったところで領土が増えるわけでもなし、同盟国へモノを売れるわけでもない。挙げ句負けたり、勝ち負けがはっきりしなかったり。
つまり、お金は使い、人は失ったけど実入りはなかったって事。
その間に中国がせっせと途上国に入り込んで利権をかっさらっていき、アメリカの権威もどんどん落ちる。
で、今やアメリカはイスラムの敵って・・・イスラム教の国、結構多いんだよね。
戦争をやめても、海外に展開した兵士の行き先や、働く場所の確保、イスラム諸国の潜在的な不信感とか。なんか、とっても前途多難だ。

2ー3.経済危機の原因~日本の場合
日本の経済モデルは世界で一番成功しているんじゃ?って人もいる。
不況だ何だ言っても、失業率は高くて6%以内。先進国の中ではダントツの低さ。社会保障も、とりあえずある。経済競争力も何とか保ってる。

何が問題かと言えば、高い国債発行残高。
何でそんなに発行残高が膨らんだのかと言えば、景気対策とかあんだろうなぁ。
普通、国債の発行残高が増えれば、利息支払や元本償還により政府財政が圧迫され、財政不安から調達金利も上がる傾向があるため、経済のマイナス要因とされるけど、日本の場合、購入してる多くが国内の金融機関で、預金残高が高水準なところから、投資家からは主要なリスクとは見なされていない。
国民として、一番のリスクは政治と言いたいところだが、国民は自分のレベル以上の政治家はもてない(だって、自分たちの中で選ぶんだからね)という事もある。励め・・・。

軽口は抜きにして、この安定性が逆に世界から投資資金の安全な逃避先として人気を集めて円高となり、輸出産業にダメージを与えて、産業の空洞化ってここ20年くらい言われている不安がある。

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