4.解決策のイントロダクション
どうすれば経済危機を脱することが出きるかと言えば、とりあえず”みんなで豊かになる”という、主体のはっきりしない理想を捨てる事だろう。
豊かってのは、それぞれに違うわけだから、それは自己実現の範疇。ただし、それを援助する最低限の仕組みは必要。
今は、働き方を含め、経済のパラダイムが大きく変わろうとしている時期なんだと思う。
そんな時だから今までの暮らしを振り返り、今ぼくたちは”誰にとって”の、”どういう豊かさ”を求めるかという事を冷静に考えなければならない。
働くという行為は、その結果得られる収入はその行為の種類や質によって異なる。
ただ、その働く機会や量を増やすことができれば得られる収入も増えるだろうという考え方がある。
金融のようにグローバル化して、現在限られている市場が広がれば商機が広がるというのは理屈としては、あり。
ユーロのような市場統合はチャンスだったはず。(それを目指していたのだから)
それがうまくいかなかった事実と、その原因は前述の通り。
そもそも、豊かさってなんだろう。世界中同じ物差しで測れるものだろうか。
腕のいいギリシャ人の漁師の話というのを何かで読んだけど、その通りなんだろう。
同一の価値観を押しつけたって、考え方が異なれば意味はない。
※腕のいいギリシャ人漁師の話:家族とのんびり暮らしている腕のいいギリシャ人漁師のところへ商社マンがやってきて「あなたの捕った魚を全部買いましょう。いっそのこと会社組織にして漁船を増やしたらいいじゃないですか。そうすればあなたも私たちもお金持ちになれるし」って言う。
ギリシャ人の漁師は「お金持ちになるとどうなるんだ」と訊くと、商社マンは「家族とのんびり暮らせるじゃないですか」と答える。
漁師は「それじゃ今と変わらないじゃないか」と答えるというお話。
じゃあ、とりあえずどうするのか。
という前に、もう一度何で経済危機なのか、何が経済危機なのか。
よく長引く不況で失業率が高止まりしているっていう。
だけど、それは完全雇用前提の考え方で、今の経済じゃ雇用は完全雇用は無理っていう考え方が正解だと思う。
例えばITの普及で、音楽や映像、ニュースなど電子化可能なコンテンツは物流を通さず流通するようになった。
その時点で、それらを配送していた倉庫や物流・配送、それを売っていた小売りの仕事はなくなる。
それに見合う雇用が生まれるかといえば、IT化の売りは省力化でもあるわけだから、雇用なんて生まれる余地は少ない。
タンカーなんて、あんな大きな船で10人も乗ってないとかあるらしいし。
企業は利益の最大化が目的だから、ITに置き換えられる所は、積極的にIT化して行くわけで、そこでも人員が削減される。
当然、働く場が少なくなるから失業率は下がらない労働力過剰の状態。
労働力過剰の市場では賃金は上がらないし、下手すりゃ下がる。
全体の所得水準が下がるから、消費も落ち込む。
消費財は高ければ売れなくなるから、企業に値下げ圧力がかかる。
企業は、さらにコストダウンに励む。
というループが基本。
一方、政府の今までの考えでは、国民生活の保護という観点から生活保護やら社会保障やらの支出が増大し、一方で税収も落ち込むから、当面足りないものは国債でってことになる。
しかし、このループは構造的なものだから、簡単に税収なんてよくならない。
公共事業でどうにかしようたって、その効果は一時的。
で、どんどん国債発行残高が増えて、財政危機の到来。
国の財政が危なければ、その国の企業もヤバかろうっていうことで株も売られる。
株価ってのはその企業の信用だから、信用がなくなるということは、取引や資金調達に支障を来たす。
で、経済危機だって話・・・がIT不況説。
何にしても金だよねって事で、金融業界は破綻しかかっても政府が助けてくれてって前例があるけど、国が沈没すれば一蓮托生。
この説が正しければ、政府の出来ることは多くない。
雇用の創出と社会システムの安定。
それに向かって、どのような政策を採ってゆくのかだ。
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