3.危機を煽っているもの
ある意味、経済危機って煽っているのは金融の危機があるわけで。自分らが作ったルールを制御しきれないで、またリーマン危機の時のように周りに迷惑かけてる。
投資ファンドによっては経済政策の隙間を突いて利益を上げるという側面がある。
制度というのは、社会の参加者が暗黙のルールを守ることで円滑に機能する。ファンドの手法は、暗黙という事は書いてないからやって良いという立場をとる。
それが経済混乱に拍車をかけている。
今やるべき事は、金融システムのルールをモラルあるものに変え、人がシステムを制御できるようにすることだと思う。
金融トレーダーの中には、40歳までに稼ぐだけ稼いで、あとはリタイヤして人生をエンジョイするなんて目標の人もいるらしい。金融業界の隆盛は、グローバル化と金融工学の結果ということになっているけど、それはこのような事態を引き起こさないための安全弁となっていた”人が社会生活を営む上のモラル”を破壊して得たもの。
交換手段のツールであるキャッシュを投資の対象として扱うのは、その存在理由を考えればルール違反じゃないだろか。
キャッシュは食べられないし、着ることも、乗ることもできない。
一時、イギリスが金融立国を目指すって事を言っていたけど、今必要な金融改革には、金融で国が成り立つって、不自然だという考え方に立つ必要がある。
そもそも金融立国って、雇用はどう考えるんだろうって疑問がある。(現に、今あの国の失業率は10%を越えている。)
だって、お金がお金を生んだって、何も生産してないじゃない。それは今のイギリスの失業率とは無関係ではないはず。
金融は、それ自体では何も生産しない=雇用を生まない。
特に投機の手段としての先物取り引き、株式の空売りなんかは人倫に悖ると思う。
今回、EUが銀行株の空売り規制をかけた。
確かにこれまで一般に認められてきた商取引で、EUのコメントは、空売りは正当な商取引だけどって言っている。
それなら規制をかけるのは不当な行為にならないのかな。
市場を守るための措置が必要って事は、それは市場を乱す行為って事だよね。
市場は、人が生活する上で必要な財を交換する場で、その安定は守られなければならない。
これは、明文化する以前。人として当たり前の事じゃないのか。
アジア通貨危機の際も、投資ファンドが通貨売り浴びせという手法で利益を上げ、アジア諸国の経済にダメージを与えたけど、それなんかも取り引きは実需に限るとすれば、抑えることができる。
もっとも、実需に限るとすれば、アジアのバブルもなかったし、経済成長は、もっと緩やかなものになっただろうけど。
この辺が、経済成長を目指すという行為の落とし穴だ。
投機なんて、スーパーコンピューターや最新の数学理論に基づいて予測していますたって、所詮ギャンブルの仲間。
それを経済活動と認めるかどうか。
まあ、ギャンブルを経済活動の一環として組み込んでいる今のルールでは、経済危機なんて、いつだって起こり得ると自分は思うけど。
問題は、現実問題として金融ルールの変更なんてできないだろうと言う事と、出来ても取引の安定性を高めるための本来の用途、実需としての取り引きかどうかの見極めが出来るのかという事。
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