2011年11月4日金曜日

便利なのはお好き?

最近は、何かと携帯電話に頼る事が多くなった。
電車の経路検索や、飲み会の場所探し、映画館検索、家賃の振込や、ワンセグ放送の視聴。自分はやらないけど音楽や動画のダウンロードやゲーム。
あんな小さな端末で、これだけの事が出来てしまうのは、すごいな。本当に便利になったものだと思う。
でも、それと同時に時刻表を扱っている本屋さんやCD・DVDを扱っているショップがめっきり減った。
映画やコンサート、美術展なんかの情報誌『ぴあ』の廃刊は象徴的な出来事だった。
まあ、紙媒体何か今更見ないし、音楽なんて好きな曲だけダウンロードすればいいし、映像なんてYou Tubeで見とけばいいじゃんって人が圧倒的に増えたんだろう。
まあ、便利だし。

この間のニュースで、若者のテレビ離れが加速しているってのがあった。
昔は、テレビばっかり見ているとバカになるぞって言われていたわけだから、それはそれで目出たい事なんだろう。
でも、本当にテレビ離れが進んでいるのかどうかは、彼らがどんな時間を過ごしているのか、一歩進んで聞いてみなきゃ分からない。
それこそYou Tubeで昔のテレビ番組やドラマを見ているかもしれないしね。
ここで、大きな問題が2つあって、一つは、電子メディアのビジネスモデル。
ゲームなんかは、社会問題になるくらい課金システムが出来上がっているけど、映像については海賊版も横行しているし、配信する方も製作者側に正当な報酬を支払っているとは思えない。
なんで配信する側が正当と思われる対価を払わないかというと、初めは、儲かんないんだもんってのが理由だったと思う。
これは、映像の世界で、TUTAYAやGEOなんかが導入しているPPT(ペイ・パー・トランザクション/借りられた分だけお金を払いましょう)っていう仕組みが一般化して、リスクを製作者側に一方的に押し付ける構図が出来てしまったからという事もある。
でもこの仕組みは、一見顧客フレンドリーでも、作る側は、お金だけ先に出て行って、入って来るのは随分先。
資金力のない所は潰れて行くし、冒険してコケたらリカバリー出来なくなる仕組みだから、出来てくる作品自体無難で同じようなモノばかりになる。
なんて事が言われていたりしなんだけど、現実その通りになっているかな。

もう一つは、テレビの一次視聴(テレビを直接見る場合をこう呼ばせてもらう)が減る事による、テレビの広告価値の減少というテレビ局のビジネスモデルの崩壊。
で、金欠になったテレビ局は低コストの番組製作をするようになり、ますますテレビ離れが加速する、と。

ん?なんだ。映像関係者が現状の愚痴を言ってるだけじゃん。みたいな文章になったけど、本当に見てほしいのは、その奥。
携帯端末は売れたって、その数には限度もあるし、その生産、流通、小売に携わる人の数なんて知れている。
でも、それによって潰された雑誌や、CD、DVDなんかの生産、流通、小売に携わっていた人は、相当いる。
つまり、ぼくたちは便利さを求めて、仕事の無い人を生んでいるって事。
いやいや、その分、別の仕事を生み出せばって言うけど、携帯端末をはじめとしたIT化っていうのは省力化、合理化、経費削減ってワンセットなわけで。
便利なのは、悪い事じゃない。でも、上手くやらないと貧困を生みだすよって事を認識してほしいな。

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