今日、街を歩いていて、ブック・オフ(大手のチェーンの古本屋さん)から出て来た若いお母さんが小さな子供に言った言葉を聞いて、とても悲しくなった。
「あっちの本屋さんは、高い本屋さんだから。」
出版関係の世界にいた事がある自分としては、ちょっと待ってよ。それが正しい値段でしょって言いたくなる。
でも、確かに多くは無い収入の中で、ひょっとしたらパート勤めのお母さんの月収の十分の一以上するかもしれない本は贅沢品だ。
一方、自分は正社員で、飲んだくれて、好きな本を読み、好きな映画を観て・・・。
今の社会は、そういう格差を生んでいる。
誰のせいなのか。何が原因なのか。
分かったところで、ぼくは何をする事も出来ない。
なんでこんな社会が出来てしまったんだろう。
多分、自由主義だとか、資本主義だとかいう言葉に縛られて、ぼくたちは人間として大切なものを失った。
それは、人を思いやる気持ちと行動力。
自分の損得を越えた、社会としての幸福の追求。
去年3.11の震災は、とても不幸な事だけれど、それに気づく契機を与えてくれたと思う。
でも、未だにそれに気づいていない人が大多数のような気がする。
0 件のコメント:
コメントを投稿