2016年4月24日日曜日

原発の正体

政府や電力会社は再稼働を進める中で、再稼働に反対する人たち。原発の再稼働について議論が続いている。
再稼働を推進する立場は発電コストの安さ、CO2排出量の少なさ、エネルギー自給率の向上を言い、反対する立場は安全性の問題を主張する。
客観的に判断すれば発電コストが安いと言う事は現在言えない事は明らかなはずなのだけど、これは原発推進をする中で一貫して主張している事だから引っ込みがつかなくなっているのだろう。
例えば、原発の発電コストに含まれる使用済核燃料の廃棄に伴うコスト。これはいくらかかるのか、現時点で確定できていない。
例えば、原発の稼働率。これは事故や不祥事で停まってきた実績を考えれば算定に用いられている稼働率が妥当かどうか。恣意的に操作できる数値である事は否定できない。
日本では世界でも例を見ない核燃料サイクルを前提とした原発推進を行ってきたが、その開発は目途が立っていない。その段階で政策自体を見直す必要があるのだけれど、建ててしまった原発を廃炉にする事は電力会社の存続問題に直結するし、廃炉にした所でその廃材を処理する方法も確立されていない。
つまり発電コストが安くなかったとしても経済的な面から廃炉にするという決断をする事が出来ないというのが実際のところだろう。

“なぜ原発を政策として推し進めてきたのか”
問題の根本はそこにある。
資源を持たないこの国が安定して発電をするために選択したのが原子力であった。
ただ当時から風力、地熱、潮汐力、太陽光という発電方式は検討に上がっていたし、国がこれまで原子力に投じてきた資金をそれらに投じていればそれらの発電方式で安定的に電源供給されていたかもしれない。
なぜそうならなかったのか。
それを明らかにする事は、今後同じ過ちを繰り返さないために必要だ。
太平洋戦争の引き金の一つとなった日本のエネルギー自給に対する危機感。アメリカ企業からの売り込み。そして将来の核武装に備えての技術開発。
いろんな事が考えられるが、それについて語る事が出来る人間が存命のうちに、やるべき事ではないだろうか。

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