2015年12月14日月曜日

政治という器官

伊藤計劃さんの小説、「虐殺器官」
増えすぎた人口を調節するために人に人を殺す遺伝子があって、その遺伝子を持った人を…という。
人体にホメオスタシスという機能があるのだから、人という種全体をコントロールする機能もあっておかしくないという発想かもしれないけど、そういう考え方は面白い。

実際に虐殺遺伝子があるかどうかはともかくとして、現実的にそれをコントロールするのは政治家と言われる人たち。

政治家は、多種多様な人たちをまとめ、生活を改善する機能を持つ。
それは、地域によっては世襲であり、あるいは指名され、あるいは選挙で選ばれる。
いずれ、その力の源泉は積極的、消極的は別として周囲の人たち・社会の支持だ。
その支持を根拠として、義務をつくり、行動を束縛する。

支持はリアルタイムなモノじゃないし包括的なものではないから、そんな筈じゃないって不満も出る。それが大きなものであれば支持を失う。
支持を失っても権力を維持できる基盤があれば続いて行くけど、その集団の中の異物であるから、集団が支持するように変わらなければ排除しようという生理が働く。
細胞のがん化みたいなものか。

政治は、それ単独で存在できないもので、社会を動かす便利なものだけど、本来の役割を忘れればがん細胞と同様に宿主を殺しかねないモノである事を忘れてはいけない。

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