2015年12月27日日曜日

トレードオフ

トレードオフと言うのは、あちらを立てればこちらが立たずって関係の事だけど、世の中はそのバランスをどうとっていくのかってのが重要な問題になるものだ。
人それぞれの立場が違い、利益が異なる中で、どう調整するか。
個人の問題なら、価値観・生き方って事で完結するんだけど、その個人が集まった社会になると、それじゃあ済まない。

政治の世界は、それが誰にでも見える形で現れる。

例えば社会福祉。
障害や低所得なんかで年金や生活保護を貰っている人がいるとして、増やそうとすれば、増やすお金をどこからかもって来なければならない。どこかを減らすのか、税金を上げて対応するのか。
減らすと言っても、そもそも無駄なものかどうかの吟味からだし、他の福祉財源が削られるかもしれない。減らすと言っても限度があるわけで。
税金を上げるとすると、低所得者の生活を圧迫しかねない。そうすると…

例えばTPP。
関税を撤廃すれば、海外の安い労働力や生産性の高い方法で安く作られたものが入って来る。
一方、国内の生産者は最低賃金もあるし、生産性を上げるにも限度がある。
安くなれば消費者は助けるけど、生産者は仕事を失う。
生産者を保護すれば、消費者は割高なものを買わなければいけない。

バランス良くというけれど、バランスなんて取られる側からすれば理不尽なもの。
一方の立場から見れば他方の立場は不当なものに見える。

ものを考えるとき、マスコミの報道を見るとき、何か決断をするとき・・・、その事を弁えておかなければならない。
他者というものがある世界では、絶対の真理は無い。
あるのはトレードオフというフィルター越しに見える風景なのだという事を。

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